WordPressが重い原因と対処法|表示速度を改善するチェックリスト(初心者〜中級者向け)
「WordPressが重い」「管理画面の動きが遅い」「ページ表示に時間がかかる」――。
原因はひとつではなく、テーマ・プラグイン・画像・キャッシュ・サーバー性能・DB肥大・外部通信など複数の要素が絡み合って起きます。
本記事では、原因の特定 → すぐできる対処 → 根本改善の順で、WordPress高速化の王道手順をまとめます。
作業は難易度別に整理しているので、できるところから進めてください。
先に結論:「プラグイン削減」や「画像最適化」だけで改善しない場合、サーバー側(CPU/メモリ/ストレージ)がボトルネックのケースが多いです。原因切り分けをして、打ち手を間違えないのが最短ルートです。
まず確認:あなたの「重い」はどの症状?(原因の当たりを付ける)
- ページ表示が遅い:フロント(訪問者側)の速度問題。画像・JS/CSS・キャッシュ・サーバー処理・外部通信が原因になりやすい。
- 管理画面が遅い:WP-Adminが遅い。プラグインの処理、DB肥大、サーバーリソース不足、PHP設定が原因になりやすい。
- 特定ページだけ遅い:重いウィジェット、外部埋め込み、巨大画像、複雑なクエリ、アクセス集中が疑わしい。
- ときどき遅い/時間帯で遅い:サーバー混雑、Cron(WP-Cron)、バックアップ処理、アクセス集中、外部API遅延が疑わしい。
原因特定の基本:まず「計測」しないと改善できない
体感だけで対策すると遠回りになりがちです。まずは「何が遅いのか」を見える化します。
必ず見るべき計測ツール(無料)
- PageSpeed Insights:LCP/CLS/INPなどCore Web Vitalsの目安が分かる
- Chrome DevTools(Network / Lighthouse):遅いリソース(画像・JS・外部通信)を特定できる
- サーバー側アクセス解析(応答速度):TTFB(サーバー応答)が遅いかどうかを判断する
ポイント:
- TTFBが遅い → サーバー処理/DB/キャッシュ/プラグインが疑わしい
- LCPが遅い → 画像、フォント、ヒーロー領域、レンダリングブロックが疑わしい
- リソース数が多い → JS/CSS/外部タグ(広告・計測・SNS)が疑わしい
WordPressが重い主な原因(よくある順)
1)プラグインが多い・重い(特に「全ページで動く」系)
プラグインは便利ですが、読み込みやDBアクセスが増えると簡単に遅くなります。特に以下は重くなりやすいです。
- 多機能SEO/解析/広告管理(外部タグも増える)
- 画像最適化(設定次第でサーバー負荷が上がる)
- バックアップ(定期実行で時間帯が重くなる)
- ページビルダー/ブロック拡張(フロント側のJS増加)
- セキュリティ系(ログ監視・WAF・アクセス制御)
2)画像が大きい・最適化されていない
「重い原因No.1」になりやすいのが画像です。横幅3000pxのJPEGをそのまま貼るだけで、表示が一気に遅くなります。
3)キャッシュが効いていない(または設定ミス)
キャッシュがないと、アクセスのたびにPHP→DB→HTML生成が走ります。アクセスが増えるほど遅くなり、最悪タイムアウトします。
4)テーマが重い(機能過多・CSS/JSが多い)
デザイン性と引き換えに、CSS/JSが肥大化しているテーマもあります。特に「アニメーション」「スライダー」「多機能ウィジェット」が多いと影響が出やすいです。
5)サーバー性能不足(CPU・メモリ・ストレージがボトルネック)
同じWordPressでも、サーバーが変わると体感は別物です。特に以下に該当すると、サーバー側が原因になりやすいです。
- 同時アクセスが増えてきた
- プラグインや記事数が増えてきた
- 管理画面も遅い
- キャッシュを入れても改善が薄い
6)データベース(DB)の肥大・不要データの蓄積
リビジョン、下書き、自動保存、スパムコメント、期限切れトランジェントなどが蓄積すると、DBクエリが重くなります。
7)外部通信(広告・計測タグ・SNS埋め込み・フォント)
Googleタグ、広告、SNS埋め込み、外部フォントは「相手が遅いと自サイトも遅くなる」要因です。読み込み順や遅延設定の影響が大きいです。
すぐできる対処(最優先で効く順)
対処1:不要なプラグインを削除(停止だけでなく削除)
- 使っていないものは削除(停止だけだと残骸や自動処理が残る場合あり)
- 役割が被っているものは統合(SEO+高速化+画像最適化など)
- 「導入したら遅くなった」プラグインは疑って良い
実務のコツ:プラグインを1個ずつ停止し、速度の変化を記録すると原因を特定できます。計測は「同じページ」「同じ条件」で行いましょう。
対処2:画像をWebP化+適正サイズ化(横幅を必要以上に大きくしない)
- 目安:ブログ本文の画像は 横1200px前後で十分なことが多い
- 可能ならWebP化(表示速度と転送量が大きく改善)
- サムネイルの多用は要注意(一覧で大量に読まれる)
対処3:キャッシュを導入(ページキャッシュ+ブラウザキャッシュ)
キャッシュ系プラグインの導入、またはサーバー側キャッシュ(高速化機能)が有効です。
- ページキャッシュ(HTMLを保存して再利用)
- ブラウザキャッシュ(画像・CSS・JSの再取得を減らす)
- 可能ならオブジェクトキャッシュ(Redis等)も検討
対処4:JS/CSSの最適化(遅延読み込み・不要機能オフ)
- 不要な機能(スライダー、アニメーション、絵文字、ブロックCSSなど)を止める
- 外部タグ(広告/計測/SNS)を整理し、必要最小限に
- 可能なら「遅延読み込み」「非同期」を活用(設定ミスに注意)
対処5:DBの掃除(リビジョン・スパム・トランジェント)
- リビジョンの上限を設定する
- スパムコメントを定期削除
- 期限切れトランジェントの削除
根本対策:改善しないなら「サーバー移行」が最も効く
上記をやっても改善が薄い場合、サーバー性能が限界の可能性があります。
WordPressは「PHPで動くCMS」なので、CPUとメモリが弱いと、どう頑張っても限界があります。
サーバー側が原因っぽいサイン
- 管理画面が常に遅い
- 投稿・更新・画像アップロードで待たされる
- アクセスが増えると急に遅くなる
- TTFBが高い(サーバー応答が遅い)
サーバーが原因かも?と思ったら:
「どのサーバーが速いのか」「移行して効果が出るのか」を、条件別に比較してから動くのが安全です。
よくある「落とし穴」:やりがちだけど逆効果なこと
- 高速化プラグインを入れすぎる:競合して不具合や遅延が増えることがある
- 画像最適化を「変換しながら」実行:サーバー負荷が跳ね上がる(夜間やバッチ推奨)
- JS/CSSの結合・最小化を闇雲にON:表示崩れやエラーが出て逆に遅くなることがある
- 外部タグを増やしすぎる:広告や計測は便利だが、積み上がると確実に重くなる
チェックリスト:今日からできる高速化10項目
- 不要プラグインを削除した
- 画像を適正サイズにしてWebP化した
- キャッシュを導入(またはサーバー高速化機能をON)した
- 外部タグ(広告/計測/SNS/フォント)を整理した
- スライダーや多機能ウィジェットを減らした
- DBの掃除(リビジョン/スパム/トランジェント)をした
- PHPバージョンを推奨範囲にした(古すぎない)
- テーマを軽量寄りに見直した
- アクセス増に備えてサーバー性能を確認した
- 改善前後で「数値」を記録した
よくある質問(FAQ)
Q. とりあえず一番効く対策は?
まずは画像最適化とキャッシュ導入、次に不要プラグイン削除です。
それでも改善しない場合は、サーバー性能がボトルネックの可能性が高くなります。
Q. 管理画面だけ遅いのはなぜ?
管理画面はキャッシュが効きにくく、プラグインやDBの影響が出やすいです。
プラグインの自動処理(バックアップ/セキュリティ/統計)や、DB肥大、サーバーのCPU/メモリ不足を疑ってください。
Q. 速いサーバーに変えるとどれくらい変わる?
サイト構成にもよりますが、TTFBや管理画面レスポンスが大きく改善するケースが多いです。
「改善が見込める条件」を整理してから移行すると失敗しません。
